【ZipLight】
1996年発売。
正式発売は1996年だが、1995年にZIPPO社従業員向けに1500個配付されている。(右下/1995年4月刻印)
市販品も1995年製刻印のものがあり(左下/1995年5月刻印)、実際の発売年は1995年。
ZIPPOライターのボトムケースに挿入して使う、使い捨ての懐中電灯。
ZIPPOライターのリッドを開くと自動的にライトが点く。赤いボタンを押すとライトを消せる。
ちなみに、カムはリーフスプリングにより跳ね上げるのではなく、1930年代と同様のコイル式になっている。(青枠参照)
2001年、販売終了。
【市販モデル】

【従業員向けモデル】


1st PRODUCTION RUN
FOR EMPLOYEES ONLY
MAY 1995   1/1500
と刻印されている。

ZipLight Blister Pack Battery Pack BOX
蓋/下箱
1995年
従業員限定
<1995年 従業員限定>
【表】: 「Zippo」のロゴと光線を表わす放物線の図案しか描かれていない。
【裏】: 表面と同様の図案、所在地、パテント番号が表示されている。
1995年前期

市販開始
<1995年前期>
【表】: ロゴが「Zippo」から「ZipLight」へ変更。光線を表わす図案も水平線が上方へ伸びる形へ変更。下段には連絡先電話番号が追加。
【裏】: 製造年月を表わす刻印が追加。
<1995年後期〜1996年>
【表】: 左側文字列4段目に「Adjustable beam」の記載がある。
【裏】: 使用開始時の注意事項と保証書が印刷されている。
【他】: リッドの内側に保証書が封入されていない(左下画像)。ボタン部分に放電を防ぐ絶縁体が挿入されていない(右下画像)
<1995年後期〜1996年>
【表】: 左側文字列4段目に「Adjustable beam」の記載がある。
【裏】: 交換用バッテリーは使い捨てなので、ZIPPO社の永久保証は適用されない。(保証書文面は印刷されていない)





















ZIPPOライターとZipLightのコンビネーションボックス



蓋はZipLight専用のものだが、下箱はZIPPOライターと共用の金色箱。
 
1995年中期
<1995年中期>
【表】: 1995年7月途中、下段の電話番号4776が塗り潰され、4770が打刻された。改版を待てないほどの緊急措置?
【裏】: 変更なし。
1995年後期
<1995年後期>
【表】: 同月(1995年7月)のうちに、正しい連絡先電話番号に修正された。
【裏】: 変更なし。




1996年




 
<1996年〜1997年>
【表】: 変更なし。
【裏】: 製造年月の表記が、月と年に分かれた表示に変更。


通常の反射板は銀色塗装されている(左)が、塗装のない半透明の反射板(右)もある
<1996年〜1998年>
【表】: 「Adjustable beam」の記載がなくなった。記載はなくなったが、実際のバッテリーにはまだAdjustable beam(=照射範囲の調整機能)は付いていた。又、右側に描かれている、ライトからの光の色が明るくなった。
【裏】: 記載内容が全面変更。保証書の印刷もなくなった。
【他】: リッドの内側に保証書が封入された。(左下画像)。ボタン部分に放電を防ぐ絶縁体が挿入された(右下画像)。

1997年から製造されていた新型バッテリーがブリスターパックに装着されるのは 1999年から。1998年のブリスターパックにはまだ旧型バッテリーが装着されていた。(下画像)。
<1996年〜1998年>
【表】: :「Adjustable beam」の記載がなくなった。記載はなくなったが、実際のバッテリーにはまだAdjustable beam(=照射範囲の調整機能)は付いていた。又、右側に描かれている、ライトからの光の色が明るくなった。
【裏】: 記載内容が全面変更。

































1997年 
<1997年>
☆新型バッテリーの製造が開始された。 
【表】: 記載内容は1996〜1997年タイプと同じだが、フォント種類と文字サイズが変更。
【裏】: 表面同様にフォント種類と文字サイズが変更されたが、パテント番号はまだ変更されていない。
新型バッテリーの変更内容は下段水色マスの通り。
1998年
<1998年〜2001年>
【表】: 1997年と同じ。
【裏】: パテント番号が5359505から5424929へ変更。

 【@通電方式の変更】
従来はZIPPOボトムケースに挿入することで、サイドのスプリングが押し込まれて通電するという仕組みだったが、それらはバッテリーケース内に組み込まれた。

 【A反射板仕様の変更】
従来は反射板周りにギザギザがあり、反射板を回転させると、ライトの照射範囲を「狭⇔広」に調整できた。変更後は、ギザギザはなくなり、照射範囲調整機能もなくなった。

 【Bボタン形状の変更】
従来はボタンの形状が波型だったが、フラット型に変更された。

 【Cカムレスト形状の変更】
従来はスクエア型カムレストだったが、付け根部分に若干の窪みが入った。
<1998年〜2001年>
【表】: 記載内容は1996-98年タイプと同じ。装着されているバッテリーが左列に掲載した新型バッテリーになった。
【裏】: 記載内容は1996-98年タイプと同じ。
【他】: 放電防止の絶縁体が長くなった。(右下画像)。
<1998年〜2001年>
【表】: 記載内容は1996-98年タイプと同じだが、封入されているバッテリーが左列に掲載した新型バッテリーになった。
【裏】: 記載内容は1996-98年タイプと同じ。


























1999年
2000年
2000年頃から、絶縁体の入れ方が変更。


2000年頃から、バッテリーの交換方法と入手連絡先が記載されている保証書が封入された。又、本体同様、絶縁体の入れ方が変更 (右下画像)。
 
2001年 
Ziplight専用デザインであるビーム柄の2001年製Ziplight(#92510)。恐らくこれが最終ロットのZiplight。

ZipLight